或る警備員のミス【怖い話・短編】4-2
(この現場に溶け込もうと努力する俺はある作戦に。「或る警備員のミス【怖い話・短編】4-1」の続き。)
休憩時間が終わった俺は、職工さんたちとの談笑を切り上げて、持ち場である工事現場入口に立った。
一時間程して、昼時になる。職工さんや職員さんは、俺の立つ出入り口を通って、コンビニ等へ向かう。
その中に、ヘルメットを脇にかかえた七分刈りの中年男がいた。立ち止まって俺に言う、「お疲れさん。でかい声でしゃべっていたり道いっぱいに広がって歩いたりするような態度のよくない職工がいたら、所長まで伝えてくれ」と。俺はこの七分刈り男とも所長のハゲネタで仲良くなれるかもしれないと思ったために、「ハゲの所長さんっすね」と愛想良く言った。
七分刈りの中年男は一瞬黙る。そして、「ああ。ハゲの所長よ」と言って、コンビニかどこかへと出入口を出て行った。
「やっちまった!努力は裏目に|或る警備員のミス【怖い話・短編】4-3」へ
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その中に、ヘルメットを脇にかかえた七分刈りの中年男がいた。立ち止まって俺に言う、「お疲れさん。でかい声でしゃべっていたり道いっぱいに広がって歩いたりするような態度のよくない職工がいたら、所長まで伝えてくれ」と。俺はこの七分刈り男とも所長のハゲネタで仲良くなれるかもしれないと思ったために、「ハゲの所長さんっすね」と愛想良く言った。
七分刈りの中年男は一瞬黙る。そして、「ああ。ハゲの所長よ」と言って、コンビニかどこかへと出入口を出て行った。
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