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戦国時代はどんな時代?1【歴史に怪奇&ロマン】

今回は、初心者の方向けに、戦国時代の概要を見ていきます。本記事が、戦国時代に関する書籍やドラマ等に触れるきっかけになればと思います。



第一章では、戦国時代の年代。

第二章では、戦国武将とは何者か?

第三章では、戦国大名とは何者か?

(以下、続きの他記事。)

第四章では、戦国時代において室町幕府や朝廷とは?

第五章では、戦国時代はなぜ争いが続くのか?その一説。

第六章では、天下統一とは?どういうことか?その一説。


分量は、全部で文庫本換算17ページ程です。以下目次をタップ・クリックでジャンプできるので、しおり代わりにどうぞ。他は「本blog全記事の一覧」へ。






(※ご注意ください。

以下内容では、規模や階層等の例えに、町内会・市町村・都道府県・国・中小企業社長・従業員・給料等のことばを用います。ただし、現代のそれらとは関係ありません。また、戦国時代当時、そのようなことばは使われておりません。

本記事タイトルに「ロマン」と有りますが、本記事筆者は戦争に対してロマンを抱いているものではありません。)


第一章:戦国時代はいつからいつまで?


①戦国時代は1467年~1615年?|第一章:戦国時代はいつからいつまで?



戦国時代は、いつからいつまでか?

一説では、西暦で言うなら、1467年(応仁の乱のはじまり)~1615年(大阪夏の陣で豊臣宗家の滅亡)です。



ただし、解釈の違い等によって、数十年のズレは有ります。

なぜ解釈の違いが生じるのかは、次の見出しで見ていきます。

本見出しでは次に、戦国時代はいつからいつまでか?他の説を見ていきます。



応仁の乱のはじまりである1467年~豊臣秀吉が関東・東北に惣無事令を発した1587年、豊臣秀吉が日本列島広域の軍事活動を終わらせたと解釈できる1590年や1591年という説も有ります。

他に、戦国時代の終わりの年代が、遅いものでは、1637年~1638年(天草・島原一揆)とする説もあります。

また、はじまりも、遅いものでは1490年とする説も有ります。



いずれにせよ、1400年代半ば~1600年くらいの150年間程と捉えておくと、間違いではなさそうです。


②「戦国時代」のことばの意味|第一章:戦国時代はいつからいつまで?



以上のように、戦国時代はいつからいつまでか?その年代はさまざまに説が有ることを見てきました。

なぜ意見が分かれるのか?その理由の一つが、「戦国時代」の意味です。



結論から言うと、「戦国時代」という時代区分は、「世情を表した時代区分」です。

どんな世情か?その名の通り、戦争が頻発した世情ということです。



もっと具体的には、日本列島の広域支配者である室町幕府の支配力が弱まったために、強引に現在で例えるなら室町幕府の下で都道府県市町村程を支配者していた者たちやさらにその下の町内会程の支配者たちが、日本列島各地で争いはじめたのです。

町内会の争いを市町村が治められないやら、都道府県から市町村は事実上の離脱状態になるやら、本来なら近畿地方を中心に広域支配者である室町幕府から有力な都道府県は事実上の離脱状態になるやら、統治の上下階層関係は乱れます。

そうした状況が、日本列島各地で発生します。

だからこそ、日本列島各地の争いを終わらせて、日本列島広域を安定させる支配者登場をもって、戦国時代は終わるのです。



とは言え、はじまりと終わりの境目を決めることは難しいのです。

例えば、織田信長は近畿地方広域を治めるようになると、日本列島各地の大名から織田信長と争わずに従うというような話しも持ち上がります。これをもって争いは一旦収まった、よって戦国時代の終わりとも解釈できます。

いやいや。

織田信長とは争わない約束であって、実際に従う前に本能寺の変で織田政権は倒れた。豊臣秀吉が近畿地方広域を治めた上に、強い力で関東・東北にまで軍事侵攻したことをもって戦国時代の終わりだ、とする説も有ります。

いやいや。

豊臣秀吉の支配は10年程のものであって、二百年以上に及ぶ支配体制を築いた徳川の世のはじまりこそ、戦国時代の終わりとする説も有ります。

戦国時代のはじまりも、同様に、解釈の分かれるところです。

応仁の乱で室町幕府の権力が弱まったことで戦国時代がはじまったとする説は、一般的です。

一方、応仁の乱の開始以降の数十年程は、何だかんだ、室町幕府は踏ん張っていたので、まだ戦国時代とは言えないとする説もあります。


③戦国時代?室町時代?安土桃山時代?江戸時代?|第一章:戦国時代はいつからいつまで?



戦国時代の書籍やドラマ等を見ていると、室町時代、安土桃山時代、江戸時代といった時代区分も登場します。

戦国時代なの?室町時代なの?安土桃山時代なの?江戸時代なの?と思ってしまう方もおられるかもしれません。



室町時代、安土桃山時代、江戸時代という時代区分の基準とは、「その時代、日本列島広域に権力を及ぼす政治行政の中心地」を、名とする時代区分です。

具体的には、現京都府内の室町、現滋賀県内の安土城、現京都府内の桃山城、現東京都内の江戸城に、日本列島広域に影響を与える政治行政の中心地が有った時代です。



「戦国時代」という時代区分は、上でも見たように、「世情を表した時代区分」です。



よって、時代を区分する基準が違うので、並立しても矛盾しません。

具体的には、150年間程続く戦国時代の中で、日本列島広域政治行政の中心地は、室町から安土、安土から桃山、桃山から江戸に変遷します。その一方で、日本列島において争いが頻発している世情なら、戦国時代でもあるのです。



西暦で抑えておきます。

戦国時代は1467年~1615年等です。

室町時代は1336年~1573年であり、室町時代の内で戦国時代は一部です。

安土桃山時代は1568年~1600年であり、戦国時代の真っただ中に見えますが、織田信長の天下統一目前時代や豊臣秀吉の天下統一時代も含んでいるために、一説だと戦国時代は安土桃山時代で終わったとする説も有ります。

江戸時代は1603年~1868年であり、江戸時代の内で戦国時代は一部です。


第二章:戦国武将とは?


①戦国武将のことばの意味|第二章:戦国武将とは?


「戦国武将」とは、戦国時代に、軍隊を指揮して名を馳せた者たちです。



ただ、そのように聞くと、戦国武将とは軍人であるかと思われるかもしれません。もちろん、軍に関わるので軍人ではあります。

ただし、専業軍人とは限りません。戦国時代当時は、軍人でありつつさまざまな職業や立場を兼務する者も多いのです。或いは、本業を持ちつつ軍人を兼務しているとも言えるかもしれません。

例えば、強引に現代で例えるなら、町内会長をしつつ軍隊指揮官であるとか、市町村長でありつつ軍隊指揮官とか、農園社長でありつつ軍隊指揮官とか。

そもそも、現代のようにしっかりと職業区分が成されていない場合も有って、出来るのなら何でもする時代でもあったとされます。



(ちなみに、戦国武将で有名な豊臣秀吉も、強引に現代に例えるなら、生涯を通じて、大隊から小隊まで軍隊指揮官、内閣総理大臣、都道府県知事、市町村長、土木現場指揮官、税務署職員、ビジネスマンなどなど、きりがありません。)



次に、戦国時代の社会の様子を見つつ、その範囲で戦国武将をイメージしていきます。


②戦国時代の社会の様子を把握しつつ戦国武将をイメージ|第二章:戦国武将とは?


戦国時代や現代のみならず、弥生時代以降大規模農業を行う社会では、階層的で広域的なつながりがあります。

強引に現代のもので例えると、町内会が集まって市町村、市町村が集まって都道府県、都道府県が集まって国といったイメージです。

よって、戦国時代にも、町内会のようなまとまりも有るし、そうした町内会が寄り集まった市町村のようなまとまりも有るし、さらに市町村の寄り集まった都道府県のようなまとまりも有ります。

現代では身分差は有りませんが、戦国時代当時は、町内会長よりも市町村長、市町村長よりも都道府県知事の方が、身分は上とされました。



また、農業を行う社会では、職業が有って、分業と連携で成り立っています。

みんなが同じ仕事をするのではなくて、朝から晩まで農業をする者、朝から晩まで鉄に関わる仕事をする者、朝から晩まで運送に関わる仕事をする者、朝から晩まで政治行政に関わる者などなど。



(農業をしない社会である狩猟・採集社会では、みんなで狩猟・採集や子育やそれらに関わることしていたとされます。)



みんなが農業従事者ならば、おそらくは鉄に関わる仕事は成立しません。

農業従事者のおかげで、鉄に関わる仕事に従事する者は食糧の心配なく、朝から晩まで鉄に関わる仕事に専念できるのです。

また、そのおかげで鉄製農具もできて、農業は飛躍的に発展します。

などなど。



また戦国時代の職業は、強引に現代で例えるのなら、民間企業のようなものやら小さな自治体ぐるみで行われるものや広域自治体の重点政策で為されるものなどなどと、さまざまです。



戦国時代の職業の種類も、さまざまですが、農林水産業の比率は、現在よりも高かったとされます。

米農業、麻等商品の原料となる植物の栽培、漁業、海産物加工業等とさまざま有ったとされます。

その他、鉄製品や木製品等工業、酒造業、運送業や倉庫業、金融業も有ったとされます。

探せば、さらにたくさんの職業も有ったでしょう。



いずれにせよ、職業で利益を上げると、その一部を税として所属する町内会・市町村・都道府県・国に収めることによって、町内会・市町村・都道府県・国は成立します。

町内会・市町村・都道府県・国は、そこに暮らす者が安全に生活したり職業に従事することができるように、自警団や警察や軍隊を作って守ったりします。また、一町内会や一民間組織ではできない土木工事を実施する等もします。



それで。

戦国武将は、以上のそれぞれの立場や役職や職業等に、存在し得るのです。



町内会長の戦国武将もいます。

基本的には、その町内会に所属する者たちを配下の兵士として、比較的に小さな部隊を指揮することになります。

また、自身が最高リーダーなのか、最高リーダーは市町村長であって自身は市町村長の配下の小リーダーであるのかによって、同じ町内会長でも立場は違います。

例えば毛利元就は、もともとは複数町内会のリーダーといったレベルで、複数町内会のリーダーとして軍隊の最高指揮官になったことも有れば、近隣都道府県知事の配下として軍隊に所属したことも有ります。毛利元就は後に、中国地方一帯を治めるに至ります。その時は、広域軍隊のリーダーになったりもしています。



複数の町内会軍を束ねる指揮官である、市町村長レベルの戦国武将もいます。

比較的大きな軍隊を指揮することになります。



市町村長の戦国武将もさまざまで、配下の町内会が農業で生計を立てるものが多い場合と商業の盛んな土地の場合とでは、違いが有ります。

例えば、農業で成果を上げるためには、その土地に一定期間居住する必要が有るため、配下に農業で生計を立てる町内会が多い場合、長期遠征を行いにくい傾向に有ります。

商業は収益を金銭で得る場合が多いです。さらに、都市部での商業となると、日本列島各地の富がその都市に集中する場合も有り、多くの金銭税収を見込める場合も有ります。すると、お雇い専業兵隊を増やせる場合も多いです。長期戦であっても、兵士が専業のため等、戦線離脱することは少ないとされます。

例えば、織田信長は商業の盛んな土地を治めたため、専業兵士の比率を増やせたともされます。



豊臣政権等日本列島広域を治めるリーダーの配下の戦国武将について。

政治行政や財政等文官としての職務を主としつつ、時には軍隊指揮官になる戦国武将もいます。

一方で、隣都道府県との境目辺りの市町村リーダーを任されて、常に隣都道府県からの進行に備える戦国武将もいます。

同都道府県リーダーの配下でも、軍隊指揮官としての慣れは違います。

例えば、石田三成は、滋賀県辺りの都道府県知事市町村長としての仕事も有りつつも、大阪城に登城して豊臣政権の上級文官として職務にも就いていました。一方の福島正則等は、豊臣政権にとって危険視される外様大名と接する地で都道府県知事市町村長としてその地の政治行政を行いつつ軍事的なにらみもきかせていました。



などなど、戦国武将は立場や役職によってさまざまです。



(※ご注意ください。

以上は、単純化した話しです。実際は、戦国大名それぞれで税制も軍制もさまざまです。

また、都道府県知事の指揮命令が行きわたる地域もあれば都道府県知事より市町村長が強い地域もあったり、さまざまです。

詳細は、戦国武将や戦国大名に関する書籍やドラマに触れてみてください。)


第三章:戦国大名とは?


①「戦国大名」のことばの意味|第三章:戦国大名とは?


とりあえず、戦国大名のことば意味を見ます。

戦国大名とは、室町幕府をトップとする政治行政が時代に合わなくなる中で、日本列島あちこちで室町幕府をトップとする政治行政とは違う、実情に合った政治行政を施す等自治を行った、一定範囲以上を治めたリーダーです。

ちなみに、自治色が強いことは、自身の治める地で、独自の経済政策やら税制や軍制や法律の制定を行ったこと等で伺えます。日本史の授業では、独自の法律名を覚えさせられたりしますね。塵介集や今川仮名目録や。



具体的に見ていきます。

上で見たように、戦国時代を入れて大規模農業をはじめた弥生時代以降現代に至るまで、支配体制や政治行政体制は階層的で広域的です。

町内会が集まって市町村、市町村が集まって都道府県、都道府県が集まって国といった感じです。


戦国時代、有るべき支配体制が機能していれば、戦国の世にはならなかったわけです。では、戦国時代の有るべき支配体制とは?

上で見たように、室町幕府が近畿地方を中心に日本列島の広域を治めて、その下の都道府県がその範囲をしっかり治めて、その下の市町村がその範囲をしっかり治めて、その下の町内会がその範囲をしっかりと支配する。また、室町幕府の直接支配する地でなくても、室町幕府に従うことを約束する。

すると、日本列島全体は、争いなんて起こらずに、戦国の世にはなりません。


ですが、時代は変遷して、室町幕府をトップとする政治行政の体制は、実情に合わなくなります。

都道府県が室町幕府の命令等に従わなくなったり、都道府県に不審の有る市町村が都道府県を事実上の離脱状態になったり、市町村長に対して町内会が連合を組んで反乱等を起こしたり、世は乱れたのです。


(なぜ上下階層関係が乱れるような事態が頻発したのか?一説を下の見出しで見ていきます。)


そんなこんな、戦国時代の初め頃は、町内会がどこの市町村にも所属せずに独立自治を行っていたり、強い市町村が都道府県から事実上の離脱状態で自治を行ったり、町内会も市町村も乱れない強力な都道府県知事が自治をしていたり、そうした都道府県どうしで争ったり、都道府県どうしの争いに境目あたりの町内会市町村は翻弄されたり、日本列島は小国分立の様相を呈していました。


そんな戦国時代も、時代の下ると、まとまっていきます。町内会は市町村に、市町村は都道府県になどなど、上下の統治もしっかりとしていきます。

それで、一定範囲以上をまとめたリーダーを、戦国大名と呼んだりします。現在で言うなら、市町村都道府県複数都道府県範囲といったあたりでしょうか。


さらに時代が下ると、そんな一定範囲以上をまとめる戦国大名も登場します。言うなら、地方王国と呼べるレベルです。


そして、自身も地方広域を治めつつ、他の地方王国に服従を約束させるレベル戦国大名等を、天下人と呼んだりもします。

必ずしも日本列島全域は天下人の支配地ではないものの、例えば天下人の命令に従って領土の拡大をしないやら領国の安定に力を入れる等約束して日本列島全域が収まれば、天下統一となります。

具体例としては、近畿地方広域を支配する豊臣秀吉に、関東地方広域を支配しつつ豊臣秀吉程の力は無い徳川家康や中国地方の広域を支配しつつ豊臣秀吉程の力は無い毛利輝元等、各地のリーダーが従って、豊臣秀吉の天下統一となります。



おさらいとして、戦国大名とは、日本列島各地のリーダーたちの内で、一定範囲以上の広域を治めるリーダーです。

戦国時代を生き延びた戦国大名もいれば、優秀であるものの滅んでしまった戦国大名もいます。市町村長であり自身がトップである戦国大名もいれば、都道府県知事ではあってもさらに上司である広域リーダーがいてその指揮命令に従う戦国大名もいます。


③戦国大名になった三タイプ|第三章:戦国大名とは?


以上のように、戦国大名は、一定の範囲以上を治めるリーダーです。

ですが、いくら良い政治行政政策等を思い付いても、例えば一農業従事者や一運送業者の従業員や役所のヒラ職員から、一定範囲以上を治めるリーダーになったり選出されるなんてことは、ほとんどありません。

戦国大名になった者たちのもともとの立場は、基本的には三つです。



一つは、守護大名です。

守護とは、室町幕府から都道府県範囲の仕事を任される職です。自治ではなくて、あくまでも室町幕府から与えられた権限の範囲でのみ都道府県範囲の仕事をします。

ただし、一定の権限を有する存在です。守護の中には、重要局面等で、守護という職の権限を利用して、その都道府県においてひと際偉い存在になっていく者も登場します。

こうした守護を、守護大名と言います。

戦国時代、室町幕府をトップとする政治行政が実情に合わなくなる中で、守護大名は、担当の都道府県を実情に合った政治行政を施すことに成功する等して、その都道府県において偉い存在となって、都道府県外にも影響を与えていきます。

強くなった上で、さらに自治色の強まった守護大名が、戦国大名の一つのパターンです。

ただし、守護大名は、必ずしも戦国大名とは言えません。

守護大名の中には、強くなった後も、京都に上って室町幕府の仕事も遂行する等、まだ自治とは言い難い守護大名もいます。

戦国大名となった守護大名は、今川氏や武田氏等が有名です。



次に、守護代から戦国大名になったパターン。

上にも書いたように、守護大名の中には、京都に上って傾きかけている室町幕府の仕事に参加する守護大名もいました。

その時は、自身が支配している都道府県を留守にします。留守の時には、守護代が守護大名に代わってその都道府県のリーダーを務めます。


この守護代が、留守の間に守護よりも存在感を発揮して、守護を追い出す等して、戦国大名となるのです。

留守を預かる内に野心が芽生えたパターン、守護が室町幕府の仕事をこなすのは世情に合っていないと判断してその都道府県のために守護を追い出してリーダーになるパターン等、さまざまです。



いずれにせよ、上司である守護を部下の守護代が追い出して、とってかわるのだから、下剋上と表現したりします。

朝倉氏や上杉氏等が有名です。



次に、国人から戦国大名になるパターン。国人は、強引に現代で言うなら、連合町内会~市町村範囲程のリーダーとされます。

事実上どこの市町村や都道府県にも所属していないような町内会連合が、その周辺地を吸収する等して都道府県レベルへと成長したり、都道府県内で或る市町村長が他市町村を抑えてさらに上司である都道府県知事を抑える等して、戦国大名になるのです。

ゴリゴリの下剋上ですね。

毛利氏が有名です。毛利元就は、町内会連合~市町村長程の家を受け継いで後に、独立自治をしつつ、近隣に有る複数都道府県を治める強力なリーダーに吸収されたりしつつ、そんなリーダーの失敗に乗じる等して一気に成長。中国地方広域を支配するリーダーになります。


④戦国武将・守護・守護大名・戦国大名の違い|第三章:戦国大名とは?


以上から、混同されやすいことばを整理します。

戦国武将とは、上で見たように、戦国時代に軍隊を指揮して名を馳せた者たちです。

戦国大名の中にも、軍隊を指揮して名を馳せた者たちはたくさんいて、戦国武将の一人です。

というより、戦国時代を入れて歴史上長らく、政治行政リーダーと軍隊指揮官は兼務をする場合も多くて、戦国大名はほぼ全員戦国武将です。

逆に、戦国武将は必ずしも戦国大名ではありません。上にも書いたように、戦国大名は一定の範囲以上のリーダーです。武功を上げたものの、一定の範囲以上のリーダーになっていないことは多々あります。その場合、戦国武将ではあっても、戦国大名ではありません。



戦国大名とは、実情に合った政治行政を施す等自治色の強いリーダーの内で、一定範囲以上を治めたリーダーです。



守護とは、室町幕府から都道府県範囲の一定の仕事を任される職です。自治的ではなくて室町幕府のルールに基づく職です。

ちなみに、鎌倉時代にも同様に、都道府県範囲程を任される職として守護は有ります。というより、時代の順番からすると、こちらが先です。

鎌倉時代の守護と室町時代の守護と、仕事内容の違い等を、日本史教科書等で探ってみてください。



守護大名とは、守護の職に就いていた者たちの内で、戦国時代の動乱やその他室町時代のさまざま重要局面で、職の権限を利用してその都道府県において強い存在になった者たちです。



以上、戦国大名とはどんな存在かを見てきました。

自治色が強いこと、一定の範囲以上を支配したこと、等をおさえておいてください。

ただし、戦国大名は自治色を強めたと言っても、100%室町幕府と手を切ったわけではありません。また、朝廷や天皇とも密接に関わっています。

日本列島共通の権威とも言える室町幕府や朝廷や天皇は、自治色だの実力でのし上がるだの言われる戦国大名にとっても、重要な存在であり続けるのです。それについては次回「戦国時代はどんな時代?2【歴史に怪奇&ロマン】」で見ていきます。

以上「戦国時代はどんな時代?1【歴史に怪奇&ロマン】」。次回「戦国時代はどんな時代?2【歴史に怪奇&ロマン】」へ。



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