それ禁句!背筋凍る警備員【怖い話】
一度発したことばは、無かったことにはできません。この話は、警備員Bさん(男性)の、背筋の凍るような体験談。
(分量は文庫本換算1ページ程です。他の話は「本blog全記事の一覧」へ。)
第一章:所長と職工が不仲?或る工事現場へヘルプ|それ禁句!背筋凍る警備員【怖い話】
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第一章:所長と職工が不仲?或る工事現場へヘルプ|それ禁句!背筋凍る警備員【怖い話】
その日、警備員Bさんは、或る建設現場に、ヘルプに入った。
緊急のことだったので、朝礼には出ていない。また、初めて入った現場なので、不慣れなことも多かった。
それでも、働くうちに、要領を掴んでいった。
休憩時間には、職工さんたちと談笑もできた。
話していて気が付いたのが、この現場は、職工さんと所長さんの関係は良くないことだ。
所長さんは、作業の遅れてを取り戻せと、協力会社の人たちにはっぱをかける。一方、協力会社の職工さんたちは、遅れを取り戻すことは無理であるという、諦めモード。
職工さんたちは、所長さんのいないところでは、所長さんのことを「ハゲ」と呼んでいた。
第二章:愛想良く挨拶!現れた七分刈りの男に|それ禁句!背筋凍る警備員【怖い話】
休憩が終わった警備員Bさん。持ち場である、工事現場入口に立つ。
しばらくして、昼時になる。
職工さんや職員さんは、警備員Bさんの立つ出入り口を通って、コンビニ等へ向かう。
その中に、ヘルメットを脇にかかえた七分刈りの中年男がいた。
立ち止まって、Bさんに言う、「お疲れさん。でかい声でしゃべっていたり道いっぱいに広がって歩いたりするような、態度のよくない職工がいたら、所長まで伝えてくれ」と。
Bさんは、職工さんとの話し思い出す。「ああハゲの所長さんですね」と、愛想良く言った。
七分刈りの中年男は一瞬黙って、「ああ。ハゲの所長よ」と言って、コンビニかどこかへと出て行った。
第三章:あの挨拶はまずかった?|それ禁句!背筋凍る警備員【怖い話】
その後の仕事で。
Bさんは、七分刈りの中年男が「所長」と呼ばれているのを、目撃した。背筋が凍った。
気になったBさんは、休憩時間に警備リーダーに質問をした、「七分刈りの中年の人って所長ですか?」と。
「そうだよ」警備リーダーは言った。
Bさんは焦りつつ、「でも、ハゲてないですよね?」と尋ねた。
警備リーダーは言った、「あれはカツラだよ。CMでもやってるだろ?何とかナチュラルなんて頭にペタって貼るの。ヘルメットでも安心らしいね」と。
第四章:もうあの現場には行けません|それ禁句!背筋凍る警備員【怖い話】
Bさんはその後、所長に会うのが恐ろしくて、気まずくて、この現場へのヘルプ要請を断り続けているそうです。
以上「それ禁句!背筋凍る警備員【怖い話】」。
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