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Fox Story

怪奇話・怪談・怖い話等

  1. 4-1序|あの超常的な昔話は事実か?【短編小説】

    4-1序|あの超常的な昔話は事実か?【短編小説】

    (本話の分量は、文庫本換算7ページ程です。)過去に体験したことが、自分にとってのみならず社会にとっても重要な出来事だったのかもしれないと、後々思い知る場合も有る。勘違いだと思って過ごして来た怪奇体験についても…。―俺(米津秀行・22歳・多摩地方に有る大学の学生)は、興味本位で付いて来た(有り難くもあるが)友人の白壁と共に小道に立って、俺の自宅アパートのベランダを見上げる。ここから見たところ異変もなく、Yシャツ...

  2. 4-2昨日の学祭|あの超常的な昔話は事実か?【短編小説】

    4-2昨日の学祭|あの超常的な昔話は事実か?【短編小説】

    (他ページは4-1|4-2|4-3|4-4)昨日は学祭だった。この学祭で、俺はナンパをする。そんな野心に燃えていた。クラスに仲の良い女の子はいるものの、一目で心臓の高鳴るような女の子と恋愛してみたい。その意味では、浮ついたものではなくて、硬派なものだったと思う。俺は、あっちの校舎、こっちの広場、ナンパをさせていただくお相手を探しつつ、一つの校舎内にいた。お!ガラス扉の玄関を通じて、校舎前ベンチに、ボディラインを...

  3. 4-3帰宅|あの超常的な昔話は事実か?【短編小説】

    4-3帰宅|あの超常的な昔話は事実か?【短編小説】

    (他ページは4-1|4-2|4-3|4-4)アパートの鍵を紛失したなんて理由で白壁のアパートで一夜を過ごしたが、朝になって仲介業者に連絡するよう促された俺は、躊躇いながらもアパートや学祭での怪奇現象をしゃべった。心理学を研究する白壁は喜んで聞いていたが、現場検証にいかないことにははじまらないぞと俺を促した。以上のように、昨日から今に至るまでのことを思いつつ、俺は白壁と共に玄関前に立つ。先程までふざけていた白壁だ...

  4. 4-4数年越しの結論は?|あの超常的な昔話は事実か?【短編小説】

    4-4数年越しの結論は?|あの超常的な昔話は事実か?【短編小説】

    (他ページは4-1|4-2|4-3|4-4)―それから六年経った今。俺は同アパートに暮らしている(職業は予備校講師兼オカルトサイトのフリーライターをしているがホラー小説家になりたいと思っている)。予備校から帰宅したばかりの深夜0時、習慣のように点けたTVで、人間と野生動物の距離が近づいていることを問題視するニュースが流れている。司会とコメンテーターが「もともと野生動物がいた場所に街を築いた上に、街には世界中から食糧が...

  5. あの超常的な昔話は事実か?【短編小説】

    あの超常的な昔話は事実か?【短編小説】

    (本話の分量は、文庫本換算7ページ程です。)過去に体験したことが、自分にとってのみならず社会にとっても重要な出来事だったのかもしれないと、後々思い知る場合も有る。勘違いだと思って過ごして来た怪奇体験についても…。―俺(米津秀行・22歳・多摩地方に有る大学の学生)は、興味本位で付いて来た(有り難くもあるが)友人の白壁と共に小道に立って、俺の自宅アパートのベランダを見上げる。ここから見たところ異変もなく、Yシャツ...

  6. 3-1序|夢と現の間にて【短編小説】

    3-1序|夢と現の間にて【短編小説】

    (本話の分量は、文庫本換算3ページ程です。)大学の同窓会の帰りのこと、俺(葦笛明・32歳・精神神経科医)は友人の小田と二人で、府中駅南口の暗い路地に有る喫茶店にてきつめのウイスキーをゆっくりと飲んでいた。小田は「留年していた葦笛も、ちゃんと医者になっていて安心したけど、精神神経科医だなんて何かの縁だ」と言ってグラスを口に付けてから、またしゃべり出す「相談じゃなくて他愛無い話だから診察料は取らないでくれ」...

  7. 3-2大学時代の旅行|夢と現の間にて【短編小説】

    3-2大学時代の旅行|夢と現の間にて【短編小説】

    (他ページへは3-1|3-2|3-3)俺(小田)は、冬休みを利用して、東北の田舎へと一人旅に来ていた。昼間は自然溢れる観光スポットを歩いて、夕方にこの高級旅館へ。部屋の時計は、深夜の1時半。重たい目をシパシパしつつ、歯を磨く。TVの音も耳に入るだけであって意味を得ない。ちょっとした憧れから奮発してこの高級旅館に宿泊したのだが、改めて部屋を見回すに、やはりビジネスホテルとは違う。落ち着いた色合いの畳、有名作家の手に...

  8. 3-3見解|夢と現の間にて【短編小説】

    3-3見解|夢と現の間にて【短編小説】

    (他ページへは3-1|3-2|3-3)―「奇妙だろう?壁の向こうの声かこっち声か分からなくなるなんて」小田は下手くそな講談師のようなしゃべりを止めて、俺に同意を求めるようにしゃべりかけてくる。俺が適当に頷くと、「精神科医の先生としてはどう思う?」と言ってくる。俺は取り敢えず、精神神経の一般知識から「疲れていて休もうとする神経と慣れない高級旅館に高ぶっている神経と混在していること等が原因で、ウトウトしつつ隣の部...

  9. 夢と現の間にて【短編小説】

    夢と現の間にて【短編小説】

    (本話の分量は、文庫本換算3ページ程です。)大学の同窓会の帰りのこと、俺(葦笛明・32歳・精神神経科医)は友人の小田と二人で、府中駅南口の暗い路地に有る喫茶店にてきつめのウイスキーをゆっくりと飲んでいた。小田は「留年していた葦笛も、ちゃんと医者になっていて安心したけど、精神神経科医だなんて何かの縁だ」と言ってグラスを口に付けてから、またしゃべり出す「相談じゃなくて他愛無い話だから診察料は取らないでくれ」...