或る警備員のミス【怖い話・短編】4-1
(本話の分量は、文庫本換算1ページ程です。)
その日、俺(警備員・24歳)は、或る建設現場にヘルプで入った。
緊急のことだったので朝礼には出ていないし、初めて入った現場なので、不慣れなことも多かった。それでも、与えられた仕事をこなしていると、要領を掴んでいった。また、何度目かの休憩時間には、休憩室で職工さんたちと談笑もするようになった。
話していて気付いたことは、この現場は、職工さんと所長さんの関係が良くないことだ。
職工さんの話しでは、所長さんは「作業の遅れを取り戻すように」と協力会社の人たちにはっぱをかけるそう。一方、協力会社の職工さんたちは、遅れを取り戻すことは無理だという諦めムードだ。職工さんたちは、所長さんのいないこの休憩室で、所長さんのことを「ハゲ」と呼んでいた。
「この現場に溶け込もうと努力する俺はある作戦に|或る警備員のミス【怖い話・短編】4-2」へ。
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職工さんの話しでは、所長さんは「作業の遅れを取り戻すように」と協力会社の人たちにはっぱをかけるそう。一方、協力会社の職工さんたちは、遅れを取り戻すことは無理だという諦めムードだ。職工さんたちは、所長さんのいないこの休憩室で、所長さんのことを「ハゲ」と呼んでいた。
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