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未来人【歴史の怖い話?掌編】

(本話は、文庫本換算0.2P程です。)



大航海時代前、西洋人は一般的に、「地球は平面であって、端にいくと地球から落ちる」と考えていたそう。

そんな話しを聞いて、現代人はバカにするかもしれない。小学生ですら、理科の時間に、地球は球体だの重力だの習うし。

でも、現代人にも、わからないことは多々。宇宙の果てはどうなっているのかなどなど。

千年後の人々は、「西暦2000年代の人々は、宇宙の果ても知らなかった」なんて笑っているかも?


以上「未来人【歴史の怖い話?掌編】」。



※本小説はフィクションであって、実際にある土地名や団体等とは一切関係ありません。

※本ブログの記事は全て著作権によって保護されておりますことへのご理解をお願い申し上げます。


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或る金持ち客【怖い話・短編】

(本話の分量は、文庫本換算0.8P程です。)



大学生のEさんは、居酒屋でアルバイトをしている。担当は接客。

或る平日の夕方。ピンポーンとセンサーが鳴る。客が入って来たようだ。

Eさんが対応に。そこには、襟シャツとスラックスの上下にぼさぼさ頭の中年男がいて、出て来たEさんに目も合わせずブツブツと独り言を言っている。良い印象を与える男ではない。

ブツブツを一瞬止めてEさんに言う、「カウンターね」と。







ブツブツつぶやく内容は意味の有ることなのか?|或る金持ち客【怖い話・短編】


それから、席に座っているその男に、Eさんがお冷とおしぼりを運ぶ。男はブツブツを一端止めて、刺身の盛り合わせと日本酒を注文する。

しばらくして、Eさんが日本酒を運んで配膳。まだブツブツ言っている。配膳中、ブツブツの内容が聞こえた、「3,3,2,7,8。かける、いやわる。一つが二つなるのは何でだ?二つが三つにならないで四つになったと想定する」なんて。

その後、刺身の盛り合わせを運ぶ。男はやはり、ブツブツを続けている。「10にゼロを一つ付けることと100にゼロを一つ付けること」等と言っていたように思う。

Eさんは、男がブツブツ言うのは奇妙だが問題行動を起こしそうにはないと思ったし、それよりも業務に忙しくなっていって、気にしなくなった。







ブツブツ言う内容に成功の秘訣?|或る金持ち客【怖い話・短編】


中年男は、閉店時間まで居座った。会計は、3万円程。

閉店後、控室で先輩に「ブツブツ言う変なお客さんでしたね」と言う。先輩はEさんに、男について知っていることを説明する、「あの人。週一くらいで平日夕方に来るよ。いつも3万円くらいは注文する。この前、ブツブツ言う内容を聞いたんだけどね、『わたくしに2億円をもたらせた数字と出会ったのは、2億円をもたらせた日とすべきではなくて』なんてよ。金持ちなんだろうね」と。

それを聞いたEさん。ブツブツ言う数字を聞いて、宝くじを買ってみようかとも思ったのだった。


以上「或る金持ち客【怖い話・短編】」。



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或る旅館で見た夢【怖い話・短編】

(本話の分量は、文庫本換算2ページ程です。)



今、部屋の時計は、深夜の1時半。重たい目をシパシパしつつ、歯を磨く。TVの音も耳に入るだけであって意味を得ない。

俺(男・22歳・大学生)は、冬休みを利用して、東北の田舎へと一人旅に来ていた。昼間は自然溢れる観光スポットを歩いて、夕方にこの高級旅館へ。

今日一日をぼんやりと思い出すに、壮大な湖の畔の散歩にも、旅館の山の幸溢れる料理にも雪山を眺めながらの露天温泉にも満足したというのが目立つ印象だ。ちょっとした憧れから奮発してこの高級旅館に宿泊したのだが、改めて部屋を見回すに、やはりビジネスホテルとは違う。落ち着いた色合いの畳、有名作家の手によるのだろうか?重みと迫力のある木彫りの熊、穏やかなる湖か池かに船を浮かべて釣りする人を描いた水墨画、畳エリア有りリクライニング有る窓際エリア有り10人で宿泊しても狭いと感じないだろう広さ。

やっとの思いで歯を磨き終える。TVの電源や部屋の灯りを消して布団に入った。



暗くて静かな部屋だと実感する。さっきまで流れていたTVの音はもうしない。俺自身動いてドタドタ言う音もない。季節は冬で、虫の鳴く声もしない。

目を閉じると、シンと静まっているその静けさが気になりだす。

目を開けてみるが、闇が何かの意図を持って俺を包み込んでいるような気がする。闇で見えない熊が動いている気もする、水墨画の船上の人は意思を持ってこちらを見つめている気もする。

そんなこんな怪談の類の恐怖が芽生えてきた。





それは救いなのか?賑やかなお隣さん|或る旅館で見た夢【怖い話・短編】


高級旅館特有の広さも、恐怖にはよろしくない。窓から入る月明かりのおかげで部屋の隅々までは真っ暗にならないが、広いため明かりの届かない真っ暗なところも多い。

そんな真っ暗な方を見つめてみると、真っ暗闇の奥に、何かいる気もする。目を凝らして真っ暗闇を見つめると、闇からすーっと白い手でも伸びてきそうで、怖くなってきた。目を閉じる。もう、暗闇は見ないようにしよう。幽霊というのは、こうして想像されるのかもしれない。

目を瞑っていると、壁を隔てて「キャハハハ」と女の人の笑い声が聞こえてきた。俺は反射的にふと目を開けた。笑い声の後に男の人の低い話し声も続いた。

隣の部屋の客たちだろう。そう納得すると、枕元のスマホを手に取って深夜の2時だと確認の後、目を閉じた。





その笑い声は壁の向こうのものかこっちのものか?|或る旅館で見た夢【怖い話・短編】


隣の部屋の声は、クレームを入れる程ではない。むしろ、幽霊を意識してしまう静けさに比べたら、良いかもしれない。目を閉じていると、身体はじわりと疲れや眠気を思い出して心地よくなってきた。意識はぼんやりとしてくる。

おそらくは眠りに落ちた、その時のこと。先程の女の笑い声が、いきなり耳元で響いた。俺はびっくりして、上半身が飛び起きてしまった。

でも起きてみると、先程と状況の変わらない暗い部屋であることに気付く。俺一人いるだけである。相変わらず壁を隔てた隣の部屋では、女と男の笑い声話し声は続いている。

スマホを手に取ると、深夜の3時だった。1時間程寝たようだ。



また身体を横にして、目を閉じた。やがてまた、うとうとしてきた。おそらくは眠りに落ちた。

だがその時。男の低い声が耳元で響いて、びっくりして上半身が起きた。

だがやはり、先程と同じだった。暗い部屋にAさんが一人いるだけである。

スマホを見ると、深夜の4時である1時間程経っている。相変わらず隣の部屋では、笑い声や話し声は続いている。





従業員に言われて驚いたこと|或る旅館で見た夢【怖い話・短編】


その後も、少し寝ては耳元で声が響いたように感じて、目が覚める。これの繰り返しだった。

何度目だろう、朝日を感じた。スマホの時刻を見ると、朝食に合わせてセットしたアラームの15分程前。もう起きよう。何度も目が覚めたせいだろう、疲れはすっきりせず、眠たい。隣の部屋と隔てる壁を見やるが、話し声はしない。

俺の認識では、隣の部屋の客をうるさいとは思わない。でも無意識には話し声に刺激されていたのかもしれない。そうだとすると、今日もAさんはこの旅館に宿泊するので、困る。一応、従業員さんに言っておこう。

布団から出て身支度をした辺りで、朝食が部屋に運ばれて来た。俺は、食事を運んできた従業員さんに、小心者のためクレームだと解釈されないようやんわり、隣の客が多少うるさかったと伝えた。

その時の従業員さんの反応は、忘れられない。

「お隣ですか?…」と言った従業員さんは少し戸惑い、「今宿泊をされておられる方は、お客様お一人でございますけど…」と。それから言いつくろうように、「お外で、騒ぎになられる方も時々おられますからわたくしどもでも注意します」と言った。

俺は、恐怖が湧き上がりかけたが強引に抑えるように思考は真っ白になった。真っ白になりつつ、昨日のことは眠気といった静まろうとする神経作用と旅行の楽しさ等といった高揚する神経作用という相反する神経作用が混在したことによる錯覚のようなものだったのではないか、つまりは全て夢だったのではないかと、とっさに強引に結論付けた。



旅行から帰宅して後、何日も経つものの、俺自身にも周囲にも、特に困ったことはない。旅先での、ちょっとした思い出と思っておくことにした。


以上「或る旅館で見た夢【怖い話・短編】」。



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或る高層階での怪奇【怖い話・短編】

(本話の分量は、文庫本換算2P程です。)



コンサルタント会社を経営するDさん。

会社も軌道に乗ってきた現在、自宅として、東京都内にマンションを購入した。

東京湾の入り江のような箇所の畔に位置するマンションの33階。ベランダからの眺めは、視界手前には東京湾、視界奥には向こう岸に林立する高層ビル群。

夕方はビル群に沈む夕日が綺麗だし、夜は煌めくビル灯りが綺麗だ。



自身の部屋に満足しているDさんだったが、或る日に、奇妙な存在に気が付いた。







ベランダの風景に漂うもの|或る高層階での怪奇【怖い話・短編】


その日は休日。Dさんは、ベランダ窓の前に立って景色を眺めていた。晴れた日の朝。高層ビルからの眺めは、まさに青空のただ中に立っているよう。今日、出前を頼んで、映画を見て、マンションから出るつもりは無い。

景色を眺めていたその時。幅30cm程のシャボン玉のような透明の玉が一つ、向かって右の方からフワフワユラユラとゆっくり浮遊して来た。

Dさんは、近隣の部屋でシャボン玉遊びをしている子どもでもいるのだろうと思いつつ、ゆったりと浮遊する透明の玉に何となく癒しの気持ちを感じながら、ただ目で追っていた。透明の玉は、そのまま左の方へと通り過ぎて見えなくなった。

Dさんは、出前を取るため、窓から目を切ろうとした。

と思ったら、透明の玉は戻って来て、窓に再登場した。身体を窓際の机に有るスマホへ手を伸ばしてよじっていたのを窓に正対し直して、Dさんは透明の玉を目で追う。透明の玉はDさんの正面辺りまで戻って来ると、上昇した。Dさんは、透明の玉に意思のようなものを感じ、癒しの気持ちはすっと消えて、正体不明のものに抱くような警戒や好奇心が強まった。

透明の玉はゆっくりと下降をはじめて、ベランダの手すりへと着地。した割れる様子もない。







近づいてみると…|或る高層階での怪奇【怖い話・短編】


不気味だとは思いつつ、好奇心も有った。

近くで透明の玉を見ようと、ベランダ窓を開けて、進み出た。

脚を踏み出したその時、透明の玉はDさんを察知したように、さっと宙へ舞い上がる。

Dさんは、透明の玉が舞い上がる瞬間に一瞬しぼんだのを見たため、ジェットのような要領で飛び立ったのかもしれないと分析した。

Dさんは、警戒心よりも好奇心が勝り出した。







同マンション住民の証言|或る高層階での怪奇【怖い話・短編】


Dさんは、その後も時々、透明の玉が浮遊しているのを目撃した。

それから、Dさんは、エレベーターや玄関ホール等でマンション住民に会った時には、「シャボン玉のようなものが飛んでいないか」と尋ねるようになった。

十人くらいに尋ねた辺りから、一つの傾向に気づいた。高層階ほど目撃例が多いこと、20台後半の階を下回ると目撃例が無いことだ。

違うマンションでの目撃例はどうなんだろう?Dさんは次なる調査にウキウキする。


以上「或る高層階での怪奇【怖い話・短編】」。



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本blogの怖い話一覧です。基本、体験談ものです。(フィクションものは「怪談一覧」「怪奇話一覧」へ。)



何度もあたるスクラッチ』【笑える?お金の怖い話・文庫本換算2P】


なぜ?深夜の奇妙なタクシーで』【怖い話・文庫本換算0.5P】


浮かれ男の学祭』【怖い話・文庫本換算2P】


或る旅館で見た夢』【怖い話・文庫本換算2P程】


或る高層階での怪奇』【怖い話・文庫本換算2P程】


深夜は開きにくいエレベーター』【怖い話・文庫本換算2P程】


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